犬派と猫派の心理分析?または、いちばん業が深いのは自分だったと言うお話

    今日、とあるイラストレーターさんに、「犬派ですか?猫派ですか?」と言う質問をされました。

    その方は、基本的には犬派だけど、猫のイラストを描いてらっしゃるとの事。猫派人間からすると、自分のイラストはどんな感じなのか、少し心配されているようでした。

 

    むかで屋の活動で、イラストや雑貨を製作している方と知り合う機会が多いのですが、そこでよく聞くのは「猫派の人の方がよく買ってくれる」という事。

 

    別に犬派さんがケチな訳ではなくて、犬って犬種によって姿が全く違いますからね。チワワ好きにゴールデンレトリバーグッズを売るのは、至難の業でしょう。

    その点、猫は長毛短毛など多少の違いはありつつも、基本的に猫の姿をしてますので、ファン層もマスになりやすいのです。

 

    でも、私なりに犬派の人と猫派の人に接してて思うのは、それだけでは説明のつかない、犬派と猫派の心理の違いです。

 

    例外もあるでしょうが、犬派の方は「うちで飼ってる○○ちゃんが好き」、猫派の方は「猫だったらどの子でも好き」と言う傾向が強いように感じます。

 

     なんて言うと、アイドルファンにおけるDD(誰でも大好きの略、ニューヨークヤンキースの田中神の子将大みたいなアイドルファンをさす)みたいに、猫派の方がカジュアルなのかしらと思われるでしょうが、猫好きの業の深さをなめてはいけません。(マー様は、あれはあれで業が深い気もするけど、とりあえずここでは置いておく)

 

    ハードコアな猫好きさんというのはね、猫の姿をしているものだったら、何にでも「うちの子」を投影してしまう方々なのです。

 

    この現象を説明する時、いつも例に出して大ウケするのが、とある雑貨屋さんが語ってくれたエピソード。

    白猫のグッズを「うちの子そっくりなんです~」と買ってくれたお客さんに、「白猫ちゃん飼ってらっしゃるんですね」と話しかけたところ、「うちの子は黒猫です~」と言う返事がかえってきたそうです。

 

    ついでに言うと、猫派さんの「うちの子投影癖」は、猫の姿をしている物にとどまりません。

    猫を飼っているお宅にお邪魔して、TVのドキュメンタリーを見ていた時の事、そこの親子が「うちの子そっくりだよねー」と盛り上がっていたのは、キングペンギンでした。

    正直言って、私にはペンギンにしか見えなかったので、とりあえず「目付きが凛々しいですよね!」と、話を合わせるのが精一杯でした。 

    そう言えば、うちの母親も実家のミルが健在だった頃、「ミルはキツネに似ている」と言い張ってたしなあ。

    そのうち、アフリカゾウとかクマムシも「うちの子そっくりなんです~」と言い出す猫派さんが現れるかも知れません。

 

    ところで、私、冒頭の質問にどう答えたかと言いますと、「いやー、毛が生えてればなんでもOKなんですよ」です。

    実際、実家でミルを飼っていた時期は猫派だったんですが、彼女が亡くなって、ケモノと触れ合う機会に飢え始めて以来、犬でも猫でもヤギでもパンダでも、およそ毛が生えてる生き物だったら何を見てもキュンキュンしちゃう体質になっちゃったのです。

 

    田中将大もびっくりのDDぶりですね。ちなみに、田中将大を見てもキュンキュンしますが……(楽天ファンなので)

 

   イラストレーターさんに、「すいません、あんまり参考にならなくて」とお詫びしてわかれた後思ったんですが、「『毛が生えてれば』何でも好き」ってのは、正確じゃなかったな……私、ハダカデバネズミも大好きなんですもの。

 

    業が深いのは猫好きだけじゃないってお話でした。

 

 
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せっかくなので、在りし日のミルさんも掲げておきます。

 

   【本日の5冊】

 

ノラや (中公文庫)

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近所の犬 (幻冬舎文庫)

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ペンギン、日本人と出会う

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ヤギ飼いになる New edition!: ミルクがとれて除草にも活躍。ヤギの飼い方最前線!

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ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)

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